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M式水耕研究所の研究とは(栽培研究)スーパーフードへの挑戦

2026.10.19

M式水耕研究所の研究とは(栽培研究)スーパーフードへの挑戦

前回は、水耕栽培や植物工場ですでに実績のある「レタス」の実証研究は

よりよい品質でより多収を、そしてマーケットにあった設定をというテーマで

掲載させていただきました。

今回は、水耕栽培での挑戦となる作物への研究についての掲載をさせていただきます。


以前の記事にも少し記載いたしましたが「キヌア」は皆様ご存じでしょうか?

〇キヌア(Quinoa)は、南米アンデス山脈原産の擬穀類(穀物のように扱われる植物の種子)です。

かつてインカ帝国では「穀物の母」として珍重されており、高い栄養価から現代でも

世界的なスーパーフードとして注目されています。

キヌアは栄養面だけでなく、「世界の飢餓や食糧危機を解決する切り札」としても地球規模で

大きな期待を集めています。2013年には、国連(UN)が「国際キヌア年(International Year of Quinoa)」を

制定し、飢餓撲滅や貧困削減におけるキヌアの重要性を世界中にアピールしました。

その価値は、大きく三つあります。

1. 苛酷な環境でも育つ強靭な生命力

2. 「完全栄養食品」に近い高栄養価

3. 持続可能な農業と気候変動への対策


素晴らしい作物ですが、知名度の割に普及が進んでいないのには下記のような理由があります。

1. 生産コスト①

 収穫・加工の手間が多く機械化なども進んでいない

2.生産コスト②

 米、小麦、トウモロコシは何百年もかけて品種改良等が確立していますが

 キヌアに関しては進んでいない

3. 生産地の局所性(気候適応度の問題)

 キヌアは乾燥や高地に強い反面、「高温多湿」に弱い

日本国内では、北海道、山梨県、東北地方、関東南部や長野県などで栽培されていますが

あたりまえに日常にあるようには至っていません。

主な原因は3.の「高温多湿」に弱いことが主と思います。

加えて、キヌアの世界的な平均反収は10aあたり僅か80kg~150kgと米の1/5程度しかありません。

M式水耕研究所では、自社農場での水耕栽培実証にてすでに、この10倍近い生産性を確認しています。

2026年10月M式農場でのキヌア
2026年10月M式農場でのキヌア
2026年10月M式農場でのキヌア
2026年10月M式農場でのキヌア

水耕栽培による効果で、大きな生産性を確認できましたが、これには

キヌアの価値の一つである

【1. 苛酷な環境でも育つ強靭な生命力】の捉え方にあるとも考えています。

個人的な感覚もあるのですが、スーパーフードなど、栄養価が高い作物は

生命力が高いイメージがあります。

ただし、高い生命力に期待するだけでは、「食」としての生産性を上げることに

繋がりません。

「生命力が高いから育つ」のではなく「生命力を最大限に生かして育てる」ことが

我々の考える「技術」になります。

生産量を増やすだけではなく、作業性や事業性などを計算、設計しながら実証を続けています。


こういったスーパーフードも皆様に「あたりまえに」お届けできるようにが

M式水耕研究所の研究です。

M式たより
村井邦大
M式水耕研究所

株式会社エム式水耕研究所の村井邦大と申します。 私の父で、エム式水耕研究所の創業者である、村井邦彦より 二代にわたり、水耕栽培技術による食への貢献を目指して 日々研究開発に取り組んでおります。 取組内容などに関して、この「M式たより」にて 主に私の方で、情報発信を行ってまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。